サッカーを新しい信仰として選ぶ人のために
「サッカースタジアムは、巨大な建造物の中で裏表が逆になっている数少ない建物のひとつである。楕円形の競技場は世界を排除し、その神秘を秘伝を授けられた者たちにしか明かさない。テレビでさえ、それを犯すことはできない。とらえ始めることさえできない」
サッカーサポーターとは何者なのか?
ゴール裏のクルヴァスッドで、アウェイの駅で、遠征のバスの中で、サッカーは歪んだ現代の宗教として輝き続けていく。その様を、まさにサポーターのど真ん中でレポートするノンフィクションであり、その神話体験を愛すべき「ブリガーデ・ジャロ・ブルー(黄青旅団)」とともにイタリア中を駆け巡るひとつの旅行記である。
サッカー「ファン」は、この本をきっと理解できないだろう。うわべに出てくるレイシズムや下卑たエピソードを、無理やりにサポーターという人種にひっかけて語るぐらいしかできやしない。だから、この本は、サッカーを単なる美学的な体験として受け取ることができないで、日本中を旅して歩く本当の「サポーター」にとって必読の一冊。
著者は、イタリア在住の「現在もっとも精力的な活動をする英国人作家」であるTim Parks。
教養にあふれた筆致とサッカーカルチャーの分析は、必ず新しいサッカー理解のパースペクティブをもたらし、あなたをアウェイの遠征に狩り出します。
「応援する」とは何なのか?
「応援する人間は、応援される人間より強くなければならない」 「より努力する人間こそ、人に対してがんばれ、といえる」
応援に垣根はない。例えその対象がなんであれ、その精神的かつ行動的な営みは変わらない。 本書は、東京大学の応援部のルポタージュであり、同時に応援するというのはどんな行為なのかを、それぞれの学生達の横顔とともに語られている。 彼らの活動を知れば、いかにサッカーサポーターの精神論がまだ純化されていないかを知ることになると思う。 まだまだ俺らには雑念が多いね。 若々しい青春群像に引かれるもよし、の一冊。
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http://supportista.jp/2010/12/news03154106.html
主力6選手の事実上の解雇処置で揺れる横浜FMのファン・サポーター集会が、4日日産スタジアムで行われるリーグ最終戦の試合終了後に緊急開催されることになった。集会への呼びかけは、ゴール裏の全サポーターグループによって行われている。
松田、山瀬の契約非更新が新聞やブログで伝わった今週日曜日、マリノスタウンのクラブハウスでは、この報を知って押し寄せたサポーター100人に対して、下條強化本部長による説明会が急遽行われた。
この席で納得の行く説明が得られなかったこと、またその後、坂田、河合など計6選手の契約非更新の事実が明らかになり、サポーターとしてもこれ以上黙っていられないとゴール裏のサポーターグループが団結、覚悟の集会呼び掛けとなった模様だ。
いつもはバックスタンドで試合を見守る、39歳の男性は次のように語っている。
「まずは、試合前ではないにしろ、セレモニーで行われる社長と木村監督がどう説明するか聞いてみたい。そのうえで、納得できなかったら集会に参加することになるが、これまで出てきたフロントからの文章を見ると、あまり期待できないでしょう。参加することになると思います」
この集会を企画するサポーターは「前例のない全サポーターグループまとまっての呼びかけになります。コアサポのみならず、いつもの観戦スタイルに関係なしで、できるかぎり多くのファン・サポーター人に集まって頂いて、その声をフロントに伝えたい」と語っている。
集会は試合終了後行われるセレモニーの後になる予定とのこと。毎回繰り返される「お家騒動」に不満を溜め込んだマリノスサポーターは、改革の声をクラブハウスに届けることができるだろうか?